
マイホームを購入したいと考えていても、どのタイミングを選んだらよいのか分からず困ることがあります。住宅を持つ時期は人によってさまざまなので、自分自身のライフプランに合わせて最適なタイミングを選びましょう。タイミングを判断するには年齢や年収、居住人数やライフイベントの他に、貯蓄額や社会情勢などが重要な基準となります。欲しいと思ったときに購入するのも1つの方法ですが、後から後悔しないためにも年齢や年収などを慎重に検討することが大切です。
日本政府の調査によると、初めてマイホームを購入した世帯主の平均年齢は30代~40代が多く見られ、注文住宅だと平均的な取得年齢は38.9歳とされており、30代は49.2%、40代は21.6%を占めています。この30代と40代を合計すると住宅取得者の70.8%を占めるという結果になりました。このように、住宅ローンの返済期間は30年を超えるのが一般的なので、ライフプランを考慮すれば30代~40代で購入するのが妥当です。つまり、設定する住宅ローンの返済期間によって、実際にマイホームを購入するのに最適な年齢は変化します。
注文住宅を購入した人の平均的な世帯年収は695万円とされており、三大都市圏では761万円が平均で、世帯年収の平均は600万円?700万円台が多いです。全国的な平均では、600万円?800万円台が29.7%を占めており、800万円?1,000万円台が29%を占めます。
マイホーム購入時の平均的な1世帯あたりの居住人数は3.3人とされています。居住人数3人が最も多く30.5%を占めており、4人が29.5%、2人は20.9%です。分譲マンションや中古マンションは2人のケースが多く見られますが、注文住宅は3人?4人の世帯が全体の60%ほどを占めています。
マイホームを購入するタイミングを選ぶ際には結婚や出産、子供の入園や進学など、ライフイベントも重要です。子供が独立した時点や、自身が定年退職した時点で住宅の購入を決めるケースも多く見られます。結婚するタイミングで住宅を購入するのであれば、その後の生活費についても十分な検討が必要です。定年退職後などに購入する場合は、老後の十分な生活資金を確保し、バリアフリー設計にすれば快適に過ごすことができます。
注文住宅の購入に必要な諸費用は物件価格の5%?10%、頭金は20%が目安とされています。諸費用や頭金のための貯蓄があれば安心してマイホームを購入が可能です。また、地価の状況や各種控除制度など、社会情勢も考慮した上で最適なタイミングを選びましょう。